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仮面ライダー・映画・音楽に関する感想と考察。

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映画

感想『オーズ 10th 復活のコアメダル』はなぜ美しい結末になり得なかったのか

2022年3月12日に『仮面ライダーオーズ』の10周年を記念した完全新作映画『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』が公開された。 この作品で、火野映司役の渡部秀さんやアンク役の三浦涼介さんをはじめ、テレビ本編に出演していたオリジナルキャストが…

感想『スーパーヒーロー戦記』はなぜ二つの”物語“を交わらせる必要があったのか

2021年7月22日に、田崎竜太監督による映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』が公開された。 今作は、『仮面ライダーセイバー』と『機界戦隊ゼンカイジャー』の夏の劇場版として製作された。 夏の劇場版の場合、いつもは現行の『仮面ライダ…

『花束みたいな恋をした』ロケ地巡りの旅 in 京王線沿線

2021年1月に公開された映画『花束みたいな恋をした』に、私は今年の頭にかなり熱中してしまった。そんな今作は主に京王線沿線の調布付近で物語が展開されるが、作中にはさまざまな場所の固有名詞が登場する。 しかも、それらの固有名詞に従って忠実にロケ地…

感想『花束みたいな恋をした』の結末はなぜあれほどの余韻を残すことができたのか

2021年1月に、土井裕泰監督による映画『花束みたいな恋をした』が公開された。 私は普段あまり恋愛映画を観ないため、最初は正直観ることを結構躊躇した。 ただ、やはり『仮面ライダーW』で活躍していた菅田将暉さんが出演していることもあり、私は気になっ…

感想『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』はなぜリアルタイムで“今”鑑賞すべき作品なのか

2020年12月18日に『仮面ライダーゼロワン』の初の単独映画『劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』が公開された。 元々今作は2020年夏に公開予定だったが、COVID-19 (新型コロナウイルス) の影響で半年弱延期となった。 4月から6月にかけて発令されていた…

感想『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』はなぜ天才的に構成されたミステリーなのか

2020年1月に、ライアン・ジョンソン監督による映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が公開された。 ジョンソン氏といえば、世界中のスター・ウォーズファンの間で賛否両論を呼んだ『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』の監督及び脚…

感想『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』はなぜ駆け足な展開になったのか

2019年12月に、J・J・エイブラムス監督による『スター・ウォーズシリーズ』の最終作『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』が遂に公開された。 『スター・ウォーズシリーズ』を振り返ってみると、その歴史は40年以上にも及ぶ。 1977年にジョージ・ルーカ…

感想『ジョーカー』はどのように「理解できない」悪役に理解をもたらしたのか

2019年で恐らく最も話題になった映画といえば、やはりトッド・フィリップス監督の『ジョーカー』だ。 バットマンの敵であり、アメコミ史上最も有名な悪役であるジョーカーの単独作品だ。 ジョーカーは、邪悪なユーモアで残虐な犯罪を犯すヴィランとして我々…

感想『ターミネーター:ニュー・フェイト』になぜ続編としての意義が見出せなかったのか

ジェームズ・キャメロン監督によって製作された1984年の『ターミネーター』(『T1』) と1991年の『ターミネーター2』(『T2』) は、絶大な人気を博した名作だ。 「文化的、歴史的、芸術的」に重要なフィルムを登録するアメリカ国立フィルム登録簿 (National Fi…

感想 『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』という怪作はなぜ生まれてしまったのか

2019年7月26日、私は『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』の公開初日に、朝イチの回を観てきた。 前作『仮面ライダー平成ジェネレーションズForever』は試写会がなく、公開当日までサプライズレジェンドゲストの登場が伏せられていた。 一部のインタ…

感想 『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』はなぜ賛否両論を巻き起こすストーリーになったか

『仮面ライダービルド』のテレビ本編後の出来事を描いたVシネマ『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』が、2019年1月25日より映画館での限定上映を始めた。 このVシネマは、完成披露試写会の時点で割と賛否両論あることで話題を呼んでいたため、私は内容…

感想 『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』は仮面ライダーを愛したファンへ何を贈ったか

2018年12月22日より公開されている『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』を、公開初日の朝イチに起きて最速で観に行った。 今作に関しては、公式から出ている情報がかなり絞られていて、ウォズが『仮面ライダージオウ 補完計画 15.5話』で「今回の…

感想 『ヴェノム』はどのような人を「病みつき」にさせるか

2018年11月2日に公開された、ルーベン・フライチャー監督による映画『ヴェノム』を観てきた。 「観たい!」と思える映画があまりなかったので、ここ3か月近く全く映画館に足を運んでいなかった。 しかし、『ヴェノム』の予告を初めて観た瞬間から「絶対に観…

感想 『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』はなぜ三千人のエキストラを動員したか

現在、平成仮面ライダー19作品目である『仮面ライダービルド』はクライマックスを迎えて放送中だ。その初めての単独映画である『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』が8月4日に公開された。 テレビシリーズの主題歌『Be The One』から直接引用された今作…

感想 『アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&スナイプ』でなぜ小姫を復活させる必要があったのか

『劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』の2年後を描いた『仮面ライダーエグゼイド』の三部作Vシネマ、『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』。 三部作の第一弾であるPart1『仮面ライダーブレイブ&スナイプ』が、…

感想 『祈りの幕が下りる時』で日本橋の“新参者”はどのような閉幕を迎えたか

私は東野圭吾氏の本が大好きだ。 意外性の多いミステリーをしっかりしているのは勿論だが、魅力的な犯人を創り出してくれるところが好きだ。 いつの間にか犯人に同情してしまう作品が多いのも、人物描写が非常に細かいからだろう。 ちなみに特に好きな作品は…

感想 『ソーシャル・ネットワーク』は「繋がり」を築いたSNS創設者をどう描いたか

ある友人から先日何本かの映画を勧められた。 その中の一本が、Facebookの創設とその後を描いた2010年公開の『ソーシャル・ネットワーク』だ。 私はデヴィッド・フィンチャー監督の作品は結構好きだ。 特に好きなのが2014年公開の『ゴーン・ガール』だが、私…

感想 『ブラック・スワン』の白鳥はどのように黒鳥に変身したか

2018年の正月に観た映画の中で特に印象に残った映画がこちら、2010年公開の『ブラック・スワン』だ。 昨日の晩に観たが、色々と考察の余地があるのではと思い、この記事を書くことにした。 7年前の映画なので割と結構考察し尽されている感じも否めないが、自…

感想 『22年目の告白 ‐私が殺人犯です‐』はどれほどのリアリティを追求したのか

折角の正月休みなので、映画を何本か観ようと決め、大晦日に近くのTSUTAYAへ行きDVDを借りてきた。 そして私が2018年の初映画として選んだのは、2017年に公開された入江悠監督の『22年目の告白 -私が殺人犯です』。 映画館に行って予告編が流れる度に「面白…

感想 『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』はクロスオーバーの手法をどう変えようとしたのか

仮面ライダーファンであれば誰もが待望していたであろう『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』が12月9日に遂に公開された。 平成二期シリーズに突入して以来すっかり恒例となった冬の現行作品と前作のクロス…

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